「火をつける」って一言で表されますが、火がつくのには、着火、点火、引火、発火と分類されます。
着火とは・・・火をつけることで、点火とほぼ同様の意味です
引火とは・・・他の火によって可燃性のものが発火することです
発火とは・・・火を発することで、自然に火が起きることを自然発火といいます
○物が燃えるには3つの要素
燃えるモノ(気体・液体・固体)があること
燃やすモノ(酸素)があること
燃えるのに十分な温度(発火点以上の温度)があること
が必要です。
燃えるゴミ、燃えないゴミ等分別が盛んですが、鉄も燃やすことは簡単です。
身近な例えとしては、スチールウールをチャッカマンで点火すれば燃えますよね。
鉄が酸素に触れる表面積が大きくなれば、酸素と結合し易い物質なので簡単に燃えるのです。
驚いたことに、5gで約2万円ぐらいの鉄粉を購入したとき、箱には「衝撃注意」「危険物」「取扱い注意」等と記されており、なんと、その鉄粉を振り撒くと、あっという間に空気中で発火してしまいました。
これは理屈は分かっていても、とても驚きました。
今回、お伝えしたかったことは、寒い日々、カセットコンロ、ファンヒーター等の暖房器具、とにかく火が身の回りに多くなる季節「冬」。
静電気でスパークして(火花が飛んで)着火し、火傷や大火事になっしまう事例もあるからです。
この火の基礎知識を頭の中に入れておくと、安全な生活を過ごせるからです。
たとえば、ライターやマッチがあっても、周囲に酸素がなければ火はつきません。
一方でサラダ油をIHヒーターなどで温め過ぎると、火がなくても、油の発火点に到達すれば燃焼します。
当り前ですね。
ですので、
ライターやマッチと言った着火具は燃えないものの中に保管しておく
コンセント周りから可燃物は遠ざけ、プラグ(冷蔵庫や洗濯機、エアコン、DVD等は差し込んだままが多いようですのでチェックしましょう)も差し込んだままにせず、こまめに埃等を取り除く
充電時代に入り、充電しながら使用しない、充電中の発熱を確認し可燃物を遠ざけておく、充電するものが落下や衝撃によって歪まないようにする
等が、直ぐにでも防火対策としてできることでしょう。
そして、欲を言えば、スプレー式の消火剤(片手で持てる簡易な消火スプレーです)が手の届くところにあれば、いち早く消火作業へ移れますので、用意しておくのが良いでしょう。
乾燥している季節、強風の多い昨今、静電気も起き易い時期こそ、火の用心です。
「備えあれば患いなし」
備えはたくさんあればあるほど良いでしょう。
悲しい思いはしないように。
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