当時、ニュースにもなりましたが、アジサイで十数年前(平成20年,つくば市の飲食店)に食中毒が起こりました。
報じられたのは、有毒成分が葉、蕾(つぼみ)、根に青酸配糖体と言われる毒(青酸カリもその仲間)と言うことでした。
「アジサイなんて食べないよ」と思っても、実際にお店で料理の「ツマもの」(笹の葉やダイコンのツマのようなもの)としてあれば、画像のように葉の見た目は「シソの葉」に似ていますから、口に入れてしまうかもしれません。
ましてや、料理の飾り用としてアジサイの花や葉は市場に流通されていました。
つまり正規に販売されていたのです。
【シソの葉に似ているアジサイの葉】
【ここがポイント】
しかしながら、厚生労働省により青酸配糖体と言った毒が含まれている事実が確認されませんでした。
アジサイには毒が含まれているようですが、それが何かは定かではないのが現状です。
したがいまして、今はアジサイを「ツマもの」(喫食)として販売(提供)することは禁止されています。
※茎や葉から青酸配糖体が見つかったという論文が発表された等、徐々に毒の正体が確定されていますが、その毒の作用については未だはっきりとしていません。
この件をとってみても、今はいろいろと専門的なところまでインターネットで検索できる便利な時代ですので、むやみやたらに行動するよりは、少し調べてから行動できる選択肢があります。
上手に「体験とネット検索」のバランスを取りながら、日々を過ごすのも良いと思っています。
ただ、敬遠するのではなく、梅雨の時期のもっとも代表的な観賞として親しまれている美しいアジサイですので、是非「目」で十分に楽しみたいものです。
先日、那須高原の千本松牧場(旧松永邸)にてたくさんのアジサイを撮影してきましたから、スライドショーにて「目で楽しんで」ください。
善ちゃんブログ「白いアジサイ -アジサイの雑学-」も合わせてご覧ください。
日常にちょっとした工夫をすると劇的に効果が上がったり、便利になったりします。
こうした発想が発明を生み、そして、それが特許と言った知的財産へと繋がり、商品化されることもあるのです。
科学も学ぶだけではなく、日常を便利にする知識として活用して、初めて先人たちが築き上げてきた科学の恩恵を受けられ、科学という学問の意義が発揮されるのです。
常日ごろ、「ふ」(不、負)を無くすという「気付きの発想」を持っていると、凄い発明家や科学者になれるの近道と言えましょう!
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