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摩訶不思議!?「壁を叩くと指が光る」(動画付き)

更新日:2023年7月14日

「壁を叩くと指が光る」なんて考えられないことが、実際に起こすことができます。

以下の画像のようにです。


ここでは

とお話ししています。



この動画をご覧ください。


2023年5月16日(水)に放送されたフジテレビ「世界の何コレ!?ミステリー」にインタビュー出演しました。


そのインタビューはインドで撮影されたという同様の動画があり、この動画をお家でできるものを使って再現し解説すると言ったモノでした。

上の動画は、その時にお家で再現した動画です。


 

【解説】

実際は太陽光が建物のごく狭い隙間に差し込んでいるところに指を置くと、太陽光に照らされた指先が光るというものです。


太陽光は平行光線と言い、太陽と言う光源が非常に遠く(無間遠点に存在する光源)にあるため、届く光が平行な光線であることを言います(絶対ではなく限りなく平行光線です)。



電球などと言った光源が近いと点光源は拡散光線と言い、光源を中心に放射状に光が広がっています。



【動画の優れている2つの点】

太陽光が隙間から入ってくる場所で壁を叩くと指が反射して光って見えますが、

  • 薄暗い場所で太陽光と言う眩い光で反射されると、指自体が発光しているように見えること

  • 太陽光と言う平行光線のため指の影が平行に作られるため指で影を完全に隠せられれば、一層、指自体が自ら発光しているように見えること

が挙げられます。

電球で同じことをしようとすれば、拡散光線のため、指の影が台形状に広がってしまうため、影を完全に隠すことができません。


 

【お家で再現実験】

<用意するもの>

トレース台、段ボール(トレース台より一辺が長いモノ)


<やり方>

  1. トレース台を壁の角に立てかけ、一方の壁に灯りで照らせるようにします。

  2. 影から5mm程度の隙間を開けて段ボールを立てます。

  3. 壁と段ボールの隙間に指を出せば、指だけが光って見えます。

※段ボールの厚みと隙間は、一番不思議に見えるように微調整するのが最大のポイントです。



 

科学離れがさけばれて久しいなか、世界の何だコレ!?ミステリーは非常に珍しい現象を紹介し続けており、科学的な視点での解説も携われるお仕事をいただいてきました。


不思議な現象を解明できたとき、科学を学んできて良かったと思え、科学の仕事をしていて嬉しかった機会の1つです。



今回の番組を見て、こちらのブログも合わせて読んで、こうした職業に就きたいと夢見る次世代のお子さまや若い人たちがどんどんと増えてくれれば何より嬉しく思います。


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