常日頃、使っている箸。
だからこそ、箸の知識について身に着けておくと食卓も豊かに感じられることでしょう。
今回の記事での雑学は大きく分けて3つ。
・1つは「なぜ韓国では金属製の箸を使っているのか?」
・1つは「やってはいけない箸のマナー」
・1つは「箸の科学」
です。
●なぜ韓国では金属製の箸を使っているのか?
主にステンレス製を今は使われている韓国。
でも、ステンレスも熱伝導が木製に比べ遥かに大きく、熱いものを食べていたら箸自体も熱くなり、冷たいものを食べたら箸も冷え、口に優しいとは言い難いです。
では、なぜ使っているのか?
それは、古くからの歴史的背景によるものです。
朝鮮半島は多くの争い(戦乱・侵略等)が起きてきたため、直ぐに壊れてしまう木製などの箸は避けられ、金属製となったと言われています。
ちなみに中国は木製が主ですが、階級によっては象牙製もあるそうです。
●やってはいけない箸のマナー
「嫌い箸」と言われている全部で10のやってはいけないマナーです。
皆さんは以下の10個のマナーをクリアしていますか?
1.噛みばし…箸の先をかじる
2.刺しんばし…料理に箸を突き刺して食べる
3.指しばし…食事中(食事中以外も含むと言う説もあります)に箸で人を指す
4.立てばし…ご飯の上に箸を突き立てる
5.なみだばし…箸から汁気をぽたぽたと垂らす
6.ねぶりばし…箸の先や箸に付いたモノを舐める
7.はし渡し…箸で挟んでいる料理を他の人の箸で取る
8.迷いばし…迷って箸を動かす
9.寄せばし…お皿(器)を箸で引き寄せる
10.渡しばし…食事の途中で食器の上に箸を渡して置く
善ちゃんは、気を抜くと、いくつかの「嫌い箸」をやってしまうことがあります…。
もう「いい歳なんだから注意しなければ!」ですね。
●箸の長さはどれくらいが良いのか?
上述のとおり、箸の作法はいろいろとあり、全て実践するのは一般に難しいと思われますが、使い具合の良い箸を選んで、綺麗な持ち方をするのは、美しくステキだと思います。
さて、箸の理想の長さというのがあります。
それも人それぞれです。
その数式は
手のサイズ÷2×2.55
なんだそうです。
●箸の科学
箸は木を使っていますので、金属製の韓国の箸や、洋食器のフォークやスプーンに比べ、熱伝導率が小さいという長所があります。
つまり、金属製だと熱伝導率が大きいので、冷たく感じたり、熱いスープ等を食しているとスプーン自体も熱くなってしまいますが、木の箸ではそれがありません。
余談ですが、中世のヨーロッパまでは、歴史上、金属製のナイフとスプーンと言う概念がなく、貴族でも手掴みで食べていたそうです。
●箸を使うのも科学実験?
箸は「てこの原理」で「第3てこ」です。
ピンセットと同様で作用点の力を小さくする「てこの原理」実験です。
箸を上手に使いこなすことは、上手に科学実験を行えている行為とも言えますね(^^)
身近な道具を正しく使えることも科学技術の1つです。
そして、それを理解するのも科学的思考と言えます。
身近な現象や所作も含めた科学実験や、非日常的なビックリ体験できる善ちゃんのサイエンスショーは全国各地どこへでも、お声掛けくだされば喜んでお訪ねしご披露します。
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