何も対処せずに油性ペンでタグに名前などを書くと滲(にじ)んでしまい、台無しになってしまいます。
ただ、あることをするだけでその悩みも直ぐに解消します!
【滲まないで書く方法】
タグに油性ペンで名前を書くときは水をかけてから書くだけです。
タオルが一定量の水を含むと、それ以上の水を吸わないのと同じで、タグに水を含ませることにより、タグが一定量の水を吸った状態になって揮発性有機溶剤を必要以上に吸わないのです。
下の動画を参考にしてください。
もっと掘り下げてお話ししますと、そもそも油性ペンは揮発性有機溶剤を揮発してインクを蒸着させるペンですので、揮発性有機溶剤が繊維に触れると浸み亘ろう(毛細管現象)とし、それが「滲(にじ)み」の原因です。
よって、揮発性有機溶剤の浸み亘りを防止するために、先に繊維に水を浸み込ませておくということです。
この方法によって揮発性有機溶剤の広がりを防止でき、結果として色素が広がらず滲まないという訳です。
気を付けたいのは、水でビショビショだと、油性ペンのインクや揮発性有機溶剤が流れて広がってしまい、失敗してしまいます。
そのため、適度に湿らす、もしくはびしょびしょに濡らしてもタオルで水分を拭ったあとに行うと良いです。
【左:水なし 右:水あり】
【油性ペンと水性ペンの違いとは】
油性ペンは色素+揮発性有機溶剤、水性ペンは色素+水が主成分です。
油性ペンは書いたあとに、揮発性有機溶剤が蒸発して色素だけがとどまるのです。
日常にちょっとした工夫をすると劇的に効果が上がったり、便利になったりします。
こうした発想が発明を生み、そして、それが特許と言った知的財産へと繋がり、商品化されることもあるのです。
科学も学ぶだけではなく、日常を便利にする知識として活用して、初めて先人たちが築き上げてきた科学の恩恵を受けられ、科学という学問の意義が発揮されるのです。
常日ごろ、「ふ」(不、負)を無くすという「気付きの発想」を持っていると、凄い発明家や科学者になれるの近道と言えましょう!
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