前回の記事に続き、もう少し雷についてお話しします。
雷の発生は積乱雲です。
積乱雲は、大量の暖かく湿った空気により発生します。
では、その場所を探してみましょう。
環七雲のように、排気ガスの多い場所では上空が汚れていて小さな塵が多数散在しています。
この塵こそが雲の核となる、つまり、雲の発生しやすい場所です。
簡単に言えば、都市になればなるほど、積乱雲が発生し易い場所となっています。
というのは、エアコンや自動車から放出される排熱、及び太陽に照らされたアスファルト、これらが多い地域では、湿った空気であり、地面が非常に暖められるため、積乱雲の発生し易い場所と言えます。
当然、元来からの山の表裏と太陽の関係、太陽に照らされた海面という環境も積乱雲の発生し易い場所です。
ゲリラ豪雨が盛んに言われるようになっているのは、飛行機雲と同様に、積乱雲の一部を私たちが人為的に作ってしまっているからとも言えます。
加えて、海水温上昇により一層積乱雲ができやすく、しかも巨大化されてしまいます。
都市型のゲリラ豪雨もそうですが、地球全体の規模で考えると、これから、日本各地で雷を伴う豪雨がもっともっと増えていくのは確かでしょうし、避けることの出来ない自然現象です。
ならば上手く付き合う方策を個々で考えていかなければならないのです。
日常にちょっとした工夫をすると劇的に効果が上がったり、便利になったりします。
こうした発想が発明を生み、そして、それが特許と言った知的財産へと繋がり、商品化されることもあるのです。
科学も学ぶだけではなく、日常を便利にする知識として活用して、初めて先人たちが築き上げてきた科学の恩恵を受けられ、科学という学問の意義が発揮されるのです。
常日ごろ、「ふ」(不、負)を無くすという「気付きの発想」を持っていると、凄い発明家や科学者になれるの近道と言えましょう!
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