かつお節を熱々のお好み焼きやたこ焼き、焼きそばに載せると、ひらひらと踊り、一層美味しさを感じさせます。
ならば、熱いものの上に乗せるとひらひらと踊るか?と言えば・・・、
踊りません。
では、なぜ踊るのでしょう?
こういう事象は、ズバッと解説したいですよね。
※画像は、かつお節をふりかける直前の焼きそばです。
【解説】
かつお節が躍るためには2つの条件があります。
かつお節の下に水分があること
かつお節の下が高温であること
かつお節は湿気を帯びる(水分を含む)と伸びるという性質があります。
およそ1.5倍ほどかつお節の細胞は膨れ大きくなります。
したがいまして、熱々のお好み焼きに、かつお節を載せると、お好み焼きは湯気が出ていますから、かつお節の下側が膨れ伸びるのです。
もちろん、熱々ですから、上昇気流も起きています。
ところが、反対の上側は水分を含んでいませんので、細胞も膨れ大きくなりません。
その差がかつお節を動かす動力源となっています。
やがて、時間が経つと上側にも水分や熱も伝わり、下側も上側も差が無くなり、踊らなくなってしまい、ベタっと落ち着きます。
※動画で分かるように、かつお節がひらひらと踊っていると美味しさが増しますね!
手のひらの上に千円札などのお札を置くと、これほど大きな運動はしませんが、同じ効果で反り上がります。
オブラートやセロハンも行える実験です。
【追試としてオススメ実験】
コンロの上に鍋を置き、その鍋に網を置き、その網の上にオブラートを載せます。
コンロの火を点け加熱してもオブラートは踊りません。
鍋にほんの数滴の水を垂らすとオブラートは踊り出し、熱と水分の必要が証明できます。
ブログ・・・YouTube動画【1分間のサイエンスショー「手品? ハンドパワー 反り返る紙」】 https://www.science-show.net/post/hirahira
でも、同様の現象を動画入りで紹介していますのでご覧ください。
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