おおぐま座のなかに位置する惑星状星雲があります。
この惑星状星雲のなかには2ヶ所暗い部分があり、それを目としてフクロウの顔に似ていることからふくろう星雲と呼ばれています。
<撮影 Seestar S50(15分) 2024年3月15日>
ここでは
と分けてお話ししています。
【ふくろう星雲の基本データ】
天体名 M97(NGC3587)ふくろう星雲
分類 惑星状星雲
見かけの等級 9.9
距離 1,800光年
【惑星状星雲とは】
望遠鏡の性能が今ほど良くなかったころには、惑星のような円盤に見えたことから、惑星状星雲という名が付きました。
実際には、太陽の重さの8倍以下の星が、その一生の最期の方で、中心部の核融合反応が不安定になったころに、外側のガスを放出した姿とされています。
【見かけの等級】
見かけの等級とは地球から見たときの天体の明るさ(みかけの明るさ)を表す量のことを言います。1等の違いは約2.5倍です。
地球から肉眼で見える天体は6等級、星で言えば6等星が限界と言われています。
【Mとは】
Mで表される天体はフランスの天文学者シャルル・メシエ(1730-1817年)が作成したメシエカタログに掲載されている星雲・星団に番号をふり一覧を作ったもので、全部で110個あり、Mをつけて表されています。
順番は発見された順番と言われています。
※この時点では銀河と星雲・星団は区別できていませんでした。
ちなみに、NGCはニュージェネラルカタログの略で、天文学者ジョン・レイヤー(デンマーク生まれ)がジェネラルカタログを補足して1888年に発表された星雲・星団や銀河等の天体を7,840個を掲載した天文カタログで、そこに掲載されている星雲・星団や銀河等をNGCがつけられて表されています。
【画像で見るふくろう星雲の位置】
M97の位置は矢印のあたりです。
目安程度のだいたいの位置ですので、実際に望遠鏡で見れば少し位置が異なっているかと思います。
星や宇宙に興味を持っていただけたら、まずはこちらをご覧ください。
善ちゃん(北沢善一)が分かり易く星空案内をしています。
綺麗な星空が見られる地球でありますように。
天文・宇宙に興味を抱く人が一人でも増えますように。
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