今回は「トイレの雑学」です。
トイレの形の由来と、用足しの呼び方、そしてトイレットペーパーの使用量、お尻の拭き方についてです。
◆トイレの形
一般的な家庭のトイレは、男女兼用ですね。
古くは、和式と言われるしゃがむタイプが日本では一般的でしたが、昨今では見かけなくなってきた絶滅器具種といったところでしょうか。
【ハイブランド旗艦店のトイレ】
ちなみに和式は、元来、トルコ式と言われ、その用を足す格好の発祥はトルコだと言う意外性があります。
ただ、現在でもトルコではしゃがむタイプがありますが、和式とは異なっていてビックリさせられます。
一方、洋式トイレには、2つの便座があります。
「U字」と「O字」です。
U字型はメソポタミア文明の遺跡に原型が発見されています。
O字型はローマ時代(AC315)の公衆トイレに原型が発見されています。
ひとえに、様式と言っても発祥の地が異なっているのです。
残念ながら、今は、どちらとも言えない「温水洗浄便座」が普及されています。
昨今、男子トイレの小便器も昨今、著しく進化しているようです。
水を使わない、もちろん、電気も化学薬品も使わないトイレも登場しています。
今後、小便器は、節水、eco目的で、こういった傾向へ各メーカーの開発が進められていくのでしょう。
余談ですが、個人的に気軽には入れるトイレの中で、一番、爽快感を感じたトイレは、東京大丸の最上階にあるトイレです。
露天風呂かのよう、ガラス張りのトイレでしたので、実に見晴らしが良いです♪
下には多くの人々や車の行き交う様子が見られます。
と、いろいろと述べてきましたが、今の温水洗浄便座は1回流す水の量が(大)の場合、約4リットルで、10年前が8リットルでしたから、約2分の1に節水しています(少し古い情報です)。
毎日、誰もが使う必需品だからこそ、技術の進化も著しい製品の1つです。
◆トイレの呼称
日本最古の歴史書「古事記」(712年)では、トイレを「#厠(かわや」と記述され、川に流すところが語源と言われています。
その後、恥ずかしさゆえ、「#はばかり」や「#手水(#ちょうず)」(←神社で参拝する前に身を清めるために使う水)と言ったり、「#雪隠(#せっちん)」(←便所の清掃をつかさどった僧侶の名前などと言われている。諸説あり)とも呼んでいたそうです。
昭和時代に入ると、「お手洗い」「化粧室」と言われるようになり、戦後には「トイレ」「W.C(water closet)」と呼ばれるようにもなりました。
そもそも、トイレはトイレット(toilet)の略であり、化粧室を含む場合もありますが、直接的に便座を指す場合もあるので、トイレをトイレと呼ばず風呂と合わせて「バスルーム」と呼ぶ場合もあります。
また、休憩室を意味する「レストルーム(restroom)」と遠まわしに呼ぶこともあります。
他にも、パウダールームだとか、メンズ/レディース・ルームなどと、独特の呼び方もあります。
面白い呼び方として、山登り(登山)の場合はトイレがない環境ですから、
男性は「キジを撃ってくる」
女性は「花を摘んでくる」
と言い、少し離れた場所で用を足します。
こうして時代と共に姿形(すがたかたち)を変え、呼び名もドンドンと変わっている生活に密着したモノとして、トイレは、非常に珍しい1つと言えます。
◆トイレットペーパーの使用量
日本トイレ協会によると、#トイレットペーパー使用量 は、男女で比べると
日本人男性の1日の使用量が平均3.5m
日本人女性の1日の使用量が平均12.5m
です。
また、トイレットペーパーは
1回あたりの使用量が平均80cm
ですので、1ロールを60mとすると75回分となります。
4人家族で2日で1ロール使うくらいです。
これを1回5cm減らすと80回分となり、月間1ロール弱程度節約できます。
当然、使用する個人差はあるでしょうが、1回に使う長さを数cm減らす意識を持つだけで、長い目で見れば、かなりの節約ができますから、自身の最小限の長さを見直すのもエコノミー的にもエコロジー的にも賢明と言えましょう。
◆お尻の拭き方
洋式便器で便を排出し、いざトイレットペーパーで肛門を拭くときはどうされているでしょうか?
正しくは手を後ろから肛門を拭くのが良いと言われています。
前から拭くと危険性があるのです!
前から拭くと肛門から出てきた大腸菌が尿道より膀胱へ侵入して、急性(単純性)膀胱炎になる可能性があるためです。
また、排便後直ぐに拭くと直腸粘膜が出た状態で拭くこととなり、トイレットペーパーが何かで濡れた状態で多少の便も付いています。
この濡れる正体が直腸の粘膜によるものです。
粘膜は非常に傷つきやすいのでトイレットペーパーで擦って拭くと傷めてしまいます。
正しく拭く方法は、肛門の筋肉に力を入れて、しっかり閉じてから、擦らずに、トイレットペーパーで押さえながら、肛門を軽く内側へ押すように優しく拭(ぬぐ)うやり方です。
シャワートイレ(TOTOでは「ウォシュレット」)で水圧を大きくして肛門を洗浄しようとすると、同様に直腸粘膜を傷めてしまうので避けた方が良いのです。
優しい水圧で優しく洗い流して優しくトイレットペーパーで拭ってください。
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